建築のまえに

Corb [コルブ] 一周遅れの建築と人の話

2017/09

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100725軍艦マンション

太平洋戦争 が終わってもうすでに65年がたとうとしていますが、当時の悲惨な戦争を体験した人たちには、多くの年月をもってしても癒える事のない、苦しみや悲しみをいまだに抱えている方々もまだいるでしょう。

戦争末期の夏になるとアメリカ軍は、大型爆撃機だけではなく、ときには艦載機による空襲も、ほぼ毎日のように日本中の都市や軍事関連施設に対しておこないました。

今日7月25日は大分県の保戸島国民学校に、艦載機の爆弾が投下され、そのうちの一発により多数の犠牲者を出すという痛まし事件が起きた日で、日本全土では大戦中にその何億倍もの爆弾が落とされ、そして多くの目をそむけたくなるような光景があったはずです。

人はそのようにしておった心の傷を、死ぬまでしまっておこうと思う人がいるかと思えば、人に伝えるたり、何かのかたちに残すことによって、乗り越えようとする人もいるようです。

渡邉洋治さんは、ル・コルビジェさんの弟子でもあった、早稲田大学の吉阪隆正先生の研究室の助手から同大学の講師になった人で、その前はステンレスの製造会社の営繕部や大手設計事務所にいましたが、特に陸軍船舶兵としての戦争体験が、洋治さんの作風に大きく影響をしているように思われます。

新宿区の職安通り沿いにある、このマンションの鉄製のボックスモジュールや、それに開けられた小さな窓の連続、塔屋やそれに取り付く受水槽のデザインが軍艦や魚雷の発射管のように見えるのも、それを意図したものだからでしょう。

       コピー ~ img923

       コピー ~ img924

       コピー ~ img927
  なぜかその魚雷発射管が早稲田大学の51号館に向けてありますが。

戦闘艦のイメージは、洋治さんの出身地の近くの善導寺の庫裏を見ればなおはっきりし、みぞれ混じりの荒れた天気の日にここを訪れれば、まるで荒れた海原をゆく空母か上陸用舟艇ではないかと錯覚します。

  img886a.jpg

  img882a.jpg

ル・コルビジェさんは、「もの見ない目」という文章のなかで、「一つの家屋は、一つの住むための機械である」と書き、そこに客船の写真を多数載せました。

洋治さんは、もちろんそのことを知っていて、自分の戦争体験を何らかのかたちで昇華させよう思い、このようなデザインに至ったのかと思います。

ただの思いつきでは、こんなに迫力のある建物は出来ません。
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