建築のまえに

Corb [コルブ] 一周遅れの建築と人の話

2017/09

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100623ヘルベチカ

「American Airlines」 「TOYOTA」「BMW」「evian」「THE NORTH FACE」「CATERPILLAR」「Panasonic」「Microsoft」のいずれにも共通するものがあります。

それは、いずれも大企業であり、多くの国に顧客を持つ国際企業であり、CMなどによって日常生活の身近なところで、これらの企業の存在を知っている、などほかにもたくさんあるでしょう。

それらの共通点のひとつが、企業ロゴで、先に挙げたすべての会社が「ヘルベチカ」という書体を使用しています。

「ヘルベチカ」は、ラテン語でスイスを意味し、1957年に、この国でつくられたサンセリフ体です。

当時スイスで活躍していた、スイス・スタイルといわれる合理的でミニマルなデザイナーの人たちは、国家や宗教に依存しないインターナショナルな思想を持ち、無国籍、又ある意味では多国籍の象徴として積極的にサン・セリフ体を使用していて、もっとデザインの統一された書体はないかと考えていましたが、その要望に応えたものがこの書体でした。

「ヘルベチカ」の持つ中立性や国際性は、戦略を重視する大企業のロゴに最適と考えられ、極限まで、ニュートラルになったフォントの集合体としての企業ロゴを際だたせるものとして、選ばれたのでしょうが、かえってその使いやすさが、世の中に広まりすぎて、飽きられてしまったり、この書体を真似したものが現れたために、その評価を妨げたりもしていました。

ちょうどこの頃、海を渡ったアメリカでは、ミース・ファン・デル・ローエさんが、イリノイ工科大学クラウンホールやシーグラムビルをつくっていましたが、これも又、中立性や国際性を賛美され、現代建築のお手本とされ、世界にミース風といったデザインが広まりました。

しかし、かたちは真似ができても、そのデザインセンスまでは真似はできず、ましてやミース好みの、ブロンズやトラバーチンをたくさん使って、完璧なまでに設計されたシーグラムビルは、当時世界で一番高価な摩天楼と言われました。

どこか似たようなところのある「ヘルベチカ」と「現代建築」ですが、なぜこれほどまでに広く社会に受け入れられたのかを、あらためて考える良い機会ではないかと思っています。

なお、「Helvetica」の書体は、Macにも入っていますので参考までに。



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