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建築のまえに

Corb [コルブ] 一周遅れの建築と人の話

2018/07

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100612いつまでたっても終わらない

フォース鉄道橋 を知ったのは、コンタックスTVSのカタログの表紙に写っていた、まるで3匹の恐竜が一列になって、河を渡っているような写真を見たときが最初で、少し無骨な、その構造美に感心したものでした。

スコットランドのエジンバラの北西に位置するフォース湾の河口に架かるこの橋は、全長2,530m、最大支間距離521m、海面からの高さ46mのゲルバートラス橋で、エッフェル塔とほぼ同時期の1890年に完成した鋼鉄製です。

この橋の最初の設計者が1877年に別のところに造った橋が、強度不足のために崩壊し、多数の死者を出してしまったため解任され、後を引き継いだ設計者は、今度こそ絶対に壊れない橋を造ることを第一に考えたのでしょう。

その結果として、51,000t以上の鋼鉄を使用し、見た目にも頑丈そうなカンチレバートラスの、フォース鉄道橋が出来たのです。

10148507.jpg

また、橋の架かっている場所が海に近いので、錆びの発生を防ぐための補修塗装工事をつねに行わなければならないため、いつ見ても必ずどこかで塗装工事が行われていて、いつまでたっても終わらないことを「フォース橋にペンキを塗る」と言うそうです。

時代は下って20世紀の後半になると、いままでと異なる技術も開発され、フォース湾河口に道路橋も計画され1964年に最大支間1,006mで2本の主塔を持つ吊り橋として完成しました。

この道路橋に使用した鉄骨の量は21,000tで鉄道橋の半分以下になっていて、大変経済的に出来ていますが、現代の技術の進歩はさすがにすばらしいと、手放しで喜んでもいられませんでした。

2004年に、この道路橋のメインケーブルの内部検査を行ったところ、腐食により強度が8%低下していて、2014年には、車両の重量制限をしなければならないということがわかり、その後の検査で、劣化速度は前回の予測より遅くなっているが、やはり加重制限が必要という結果が出ました。

すでに防食対策工事を進めていますが、その結果によっては、メインケーブルのとりかえをしなければならないそうですが、これには長い期間がかかりそうで、もしかしたら、いつまでたっても終わらない事を「フォース橋のケーブルを取り替える」と言うようになるかも知れませんね。

尚、スコットランド運輸省は、あらたな対策として、現在の道路橋の西側にもうひとつ、一般車両と重量トラック用の斜張橋を建設する計画を発表し、現在の道路橋はバス、タクシー、自転車そして歩行者用とし、将来の必要に応じて、ライトラピッドトランジットも考慮されています。

この新旧二つの橋の架け替え計画は、一般に公開され詳細なリポートを誰もがウェブ上で見ることが出来るようになっていて、情報公開の有り様に日本との差の大きさを感じました。

このプロジェクトの詳細については、スコットランド運輸省のホームページにありますので、興味のある方はどうぞ。

http://www.transportscotland.gov.uk/projects/forth-replacement-crossing

http://www.transportscotland.gov.uk/files/documents/projects/forth-replacement/FRC_Exhibition_Nov_2009_HI_RES.pdf
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